汎用機の中でも一際目立つ200tクローラクレーンの能力表を各社ホームページから閲覧できるので比較表を作ってみました。
7200G が手前まで取れるが75トンまで。比べてSCX2000-3はフトコロ深さは負けたが81トンと余裕の能力。さらに作業半径16~38mあたりではHSCに軍配があがる。
最大作業半径に行くにつれて能力に差は少なくなってくるのがわかる。
数字で比較できない部分
オペレータさんからよく聞くのは、
旋回のしやすさはKOBELCO
ブーム剛性に技ありのHSC
とのこと。
KOBELCOの旋回性能 思い通りに回る
最大作業半径時にチョイ右なんて言われてもオペレータさんはとても神経を使って旋回操作を行なう。なぜなら作業員にケガを負わせたり、品物をぶつける危険があるからだ。48メートルの釣竿で40メートル先の釣り糸を少し動かすなんて神業レベルである。
そこで旋回の力強さ、微操作の良し悪しが出てくる。
旋回の力が弱いと、必要以上にレバーを押し込むため微操作には向いていない。また、腕や耳に入る作動油の音や振動とレバーの遊びのタイミングがズレていても感覚で乗れない。KOBELCO機は昔から旋回については定評があるようで、HSCラブのオペレータも旋回だけはKOBELCOを褒めるほど。
HSCの評価されるブーム剛性
旋回時や作業半径を大きくとってのクレーン作業時に重要になってくるのがブーム剛性。
おおきな鉄の塊に見えるクレーンのブームは驚くほどしなっている。ふにゃふにゃのブームでは何トンもある荷が揺れてしまい、安全に荷物を持っていくことは難しい。HSCのSCX2000-3ではブームフット(本体に接続するブームの根元)をテーパ状に細くさせず、ストレート形状となっており高い剛性をもたせている。
CR 48メートル構成で剛性の差を感じることは少ないかもしれないが、急操作やさらに長尺のブーム構成やTW仕様の際に大きく影響してくる。
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